上水道施設は、取水・浄水・排水施設と各々を結ぶ導管及び給水装置から成り立ち、下水道施設は管渠、マンホール、ポンプ場、処理場から成り立っております。その設計にあたっては基本計画に基づき、十分な調査を行った上で、関連する法令・基準に適合する設計計画を立案します。実施設計においては現場条件、土質状況に応じた施工法選定検討や構造設計を行い、工事の施工実施に最適な設計を行っております。

近年においては上下水道施設の老朽化が顕著となっており、道路下の老朽化した施設を放置しておくと道路陥没等の大事故に発展する恐れがあり、老朽化した施設の改築更新は非常に重要です。 当社においても各種設計条件を満足する改築更新設計を行っており、各施設長寿命化の一端を担っております。

下水道全体計画では、各マスタープランで定められた目標等に基づき、将来的な下水道施設の配置計画を策定します。下水道事業計画では、全体計画に定められた施設のうち、5～7年間で実施する予定の施設の配置等を定めます。当社においては、顧客である各自治体の社会状況を踏まえ、計画策定あるいは計画見直しを行っております。

近年、局所的な大雨が頻発しており、全国各地で浸水被害が多発し、住民生活・社会経済活動に影響をきたしております。局所的な大雨に対してハード・ソフトの両面から浸水対策に取り組み、安心安全なまちづくりを実現していく必要があります。当社においては、解析ソフトを用いた浸水シミュレーションを行い、雨水流出状況を推定した上で、必要となる浸水対策施設の立案・提案を行っております。

下水道分野においては、政令や省令等により定期点検が義務化され、当社においても老朽化した管渠・マンホール・処理施設の調査を行い、調査結果に基づき各施設の劣化状況を診断し、その後の改築更新設計の為の資料作成を行っております。また、既存構造物の耐震性について現行基準に基づいた耐震診断を行い、大型地震に対する構造物の安全性について照査を行い、必要な耐震補強方法の提案を行っております。